白髯神社
しらひげじんじゃ
下伊那郡高森町上平
高森町の西側の斜面に建つ。
付近は果樹畑に囲まれ、大きな木々の並ぶ社叢の中に社殿は建っている。
戦国時代から何度かの改築の記録が残っているが、現在の県宝に指定されている本殿は天明時代のもの。
大飢饉の時代でもあり、周辺の村には大きな工事を行う費用を賄えるほどの蓄えがあったとされている。
神社の入口には石造の明神鳥居。
広々とした中に二つの鳥居が正面に並び、その先に社殿が建っている。
拝殿は瓦葺きの切妻造。 小規模なもので、背後には本殿を納めた覆屋が建っている。
1748年に建てられた本殿は、立川流初代富棟の建築。
素木の三間社流造で、正面に大きな軒唐破風が取り付けられている。
向拝虹梁上の鶴の透かし彫刻や、唐破風正面の鳳凰などが、初期の富棟の建築作風をよく表しているという。
特に派手な装飾が施された社殿ではないが、龍や鶴亀、鯉の滝登り下りなど、彫刻を巧みに配置している。
所在地 | 下伊那郡高森町上平 |
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ホームページ | ナシ |
祭神 | 猿田彦神 |
本殿 | 県宝 天明4年(1784)棟札 |
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大工 | 立川和四郎富棟 |
建築様式 | 三間社 流造 銅板葺 |