白狐稲荷神社
びゃっこいなりじんじゃ
諏訪市四賀普門寺1148
諏訪湖から流れる川の中州に建ち、市指定の文化財にも指定されている。
この川は水路として「御用水」と呼ばれていたそうで、川岸に建っているからには氾濫などもあって大変だったろうと思う。
祭神は京都の伏見稲荷から勧請されたといわれる倉稲魂神。
石造の明神鳥居が建ち、覆屋との間に稲荷特有の赤い鳥居が並んでいる。
やはり、稲荷といえば赤い鳥居が連なっているところ。
祭神からもおそらくこの地区の豊穣と、水路の安全を願うために建てられたのだろうと思う。
主な社殿は、本殿とそれが収められている覆屋のみ。
本殿は、1848年に大隈流の伊藤亀蔵によって建てられた。
鳥居の鮮やかさに比べると対照的で、特に色彩による装飾がない素木造。
奥行きが2mもないほどの一間社の流造だ。
海老虹梁や脇障子に細かな彫刻がされて、奇麗な社殿となっている。
本殿の背後にはたくさんの白狐の像が収められており、静かな覆屋の中で光を受けていくつもの狐が並ぶ姿は印象的だった。
所在地 | 諏訪市四賀普門寺1148 |
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ホームページ | なし |
祭神 | 倉稲魂神 |
本殿 | 市指定文化財 嘉永元年(1848)文書 |
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大工 | 伊藤亀蔵 |
建築様式 | 一間社 流造 柿葺 |