姫宮神社
ひめみやじんじゃ
上伊那郡宮田村南割姫宮
緩やかな傾斜地の南割地区に建つ姫宮神社。
応神天皇の時代に創建されたといわれており、近くの大田切地区にも、熱田神宮から勧請した姫宮神社が建っていたが、南割の姫宮神社に合祀されたという。
社地の入口には石造の鳥居が建ち、参道の中ほどに木造の鳥居が建っている。
付近は静かな集落で、神社の周りの道路も狭い。
切妻造で千木と鰹木を乗せた拝殿と、その背後には棟持柱の建った神明造のような覆屋が建つ。
覆屋の中に建っている本殿は、柿葺の小規模な一間社流造。
軸部材は黒漆塗になっているが、かなり褪色しているという。
母屋の組物は出三斗で、中備が省略され、向拝は虹梁を反り上げて、中央で桁との間に斗を挟んでいる。
絵様などの建築の特徴から17世紀末期の建物と判断されている。
所在地 | 上伊那郡宮田村南割姫宮 |
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ホームページ | なし |
祭神 | 宮簀姫命 |
本殿 | 元禄8年(1695)棟札 |
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大工 | 原三郎兵衛 |
建築様式 | 一間社 流造 柿葺 |