富田神社
とみたじんじゃ
上伊那郡箕輪町中箕輪富田15839
箕輪町の西側の山側、富田地区の中に神社が建っている。
社地は南アルプスを見渡すような傾斜地で、周囲は厚い社叢に囲まれている。
入口の両部鳥居に掲げられた扁額には1818年に合祀された「座王大権現、若宮八幡宮、諏方大明神」と三柱が書かれている。
拝殿は唐破風の付けられた入母屋造り。
背後に本殿とそれを囲う覆屋が建ち、横には御神木の夫婦杉がある。
本殿は1818年に建てられた三間社流造。
立川流の小口直四郎が手掛けたもので、海老虹梁は大きく湾曲し幅広く眉を欠いたもの、頭貫の若葉文様に江戸時代後期の作風が表れている。
小口直四郎は竹林の七賢人や、千鳥や鶴、菊や牡丹の花などを彫刻に用いることを好んでいたといわれているが、この本殿にも妻飾や脇障子など各所に取り入れられ、二代目和四郎富昌の流れを良く継承しているという。
所在地 | 上伊那郡箕輪町中箕輪富田15839 |
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本殿 | 町指定文化財 文政元年(1818) |
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大工 | 小口直四郎 |
建築様式 | 三間社 流造 柿葺 |