五郎姫神社

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五郎姫神社

いついらひめじんじゃ

伊那市高遠長藤

五郎姫神社-伊那市

旧高遠町の長藤地区に立つ五郎姫神社は、街道沿いに並ぶ集落から少し離れた山の中に建っている。
この地方は、16世紀に仁科五郎盛信の領地となっており、五郎山など名の残る場所が幾つか見られる。
茅野市へ通じる杖突峠から栗田の集落に入ると、西側の山の中に、明神鳥居が見える。
果樹畑や、家屋の屋根でなかなか発見することが難しいところに建っている印象があり、また参道が非常に分かりにくい。

五郎姫神社-伊那市

五郎姫神社-伊那市

斜面に作られた狭く傾いた参道から、見上げるようにして木造の明神鳥居が建っている。
鳥居を潜ると長い石段が続き、杉に囲まれた社叢に社殿が建っている。
切妻造の拝殿にその横にはいくつかの祠が建っている。
本殿は覆屋の内部に納められており、外からは格子の窓から見ることができる。

五郎姫神社-伊那市

五郎姫神社-伊那市

本殿は、立体的な彫刻が多く施された一間社流造。
縁を廻し、それを肘木で受けている。
母屋の柱には龍が絡みつくように掘り込まれ、階段の前には狛犬が鎮座している。
虹梁や妻面など細やかで盛り上がるような迫力のある彫刻が多く見られる本殿となっている。

所在地伊那市高遠長藤
ホームページなし
本殿市指定文化財
天保11年(1840)
大工白鳥弥四郎
建築様式一間社 流造 柿葺
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