伊豆木八幡宮
いずきはちまんぐう
飯田市伊豆木3544
山と深い緑に囲まれた飯田市伊豆木の八幡宮、秋に2日間行われる例大祭では県の無形文化財に指定されている「伊豆木の鯖鮨祭り」が行われることでも知られている。
江戸時代から続くこの祭りは、鯖の姿をした鮨を奉納したり、各家庭で鯖のちらし寿司を食べることで、交通安全や五穀豊穣を願うという。
1600年に武蔵国から移ってきた小笠原長巨によって、伊豆木に陣屋が建てられ、その際に飯田市松尾にある石清水八幡宮の分霊を勧請したことが創始とされている。
一の鳥居からの参道は長く、鳥居から真っ直ぐに伸びる道を200mほど進むと赤く塗られた二の鳥居が建てられている。
社叢に囲まれた社地は、正面に平入り切妻の拝殿が建てられている。
拝殿には壁が無く、飯田付近でよく見られる形の建物となっている。
覆屋の中にある本殿は、三間社流造の見世棚造で、前左右の三方に縁を廻して、脇障子が取り付けられている。
建築年代は木槌銘から延宝7年とされており、向拝の蟇股は欅材で内部彫刻を施されている。
この部分には、享保十六年の銘があり、覆屋を再建する時に付け加えられた物とされている。
所在地 | 飯田市伊豆木3544 |
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祭神 | 誉田別尊・天児屋根命・大山祗命 |
本殿 | 寛保7年(1679)銘文 |
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建築様式 | 三間社 流造 見世棚造 柿葺 |