伏谷社
ふせやしゃ
下伊那郡阿智村智里
阿智村から売木村へと続く国道153号線。
治部坂峠へと続く道沿いにある智里に伏谷社は建っている。
集落の中、狭い狭い道を山の中へ。
伏谷社が現在の位置に建ったのは、明治45年のこと。
小野川にあった伏谷社と、中野地区の八幡社、網掛峠にあった網掛社を合併してからのことという。
江戸時代には八王子権現、八王子社と呼ばれていたが、この地域の八王子社と呼ばれる神社との違いは祭神にあり、伏谷社のように女性の3柱を祀るところは無いという。
二つの鳥居が社地の入り口となって、マレットゴルフのコースが社殿の周りを囲んでいる。
この鳥居のうち、石段の下にある大きな石造のものは大正15年に建てられた。
拝殿は、飯田地方によく見られる切妻妻入りのもの。
鰹魚木と千木が設けられているところが他社とは違っている。
本殿は背後に設けられた覆屋の内部にしまわれている。
三間社の流造となっており、見える限りでは素木造の簡素なものとなっている。
網掛社も本殿と同じ三間社流造。
素木造で特に目立った彫刻も見られない簡素なもの。
小野川耕地民の崇敬が深かったという。
所在地 | 下伊那郡阿智村智里 |
---|---|
ホームページ | なし |
祭神 | 多紀理比売・狭依比売・多紀津比売 |
本殿 | 元禄4年(1691) |
---|---|
建築様式 | 三間社 流造 |