吉田神社
よしだじんじゃ
京都府京都市左京区吉田神楽岡町30番地
859年、藤原山蔭が平安京の鎮守として春日大社から勧請したのがはじまりとされている。
その後、平安京での藤原氏全体の氏神として崇敬を受けるようになったという。
応仁の乱のころ、吉田神道が創始され、社地内に末社として斎場所大元宮が建てられたという。
神楽殿の奥、瑞垣に囲まれた中に建つ本宮は、4つの本殿が並ぶ。
どれも春日大社と同様に一間社の春日造となっている。
屋根には千木と鰹木が置かれ、軸部は朱に塗られている。
縁は正面だけで木階がある。
末社の大元宮は全国の神々を祀る。
吉田神道の根本殿堂とされており、天皇守護のために宮中に祀られていた八神殿が遷されたという。
1601年の建築で、八角形の母屋に六角形の建物が続くとても珍しい形をしている。
八角形の入母屋屋根に千木が取り付けられているが、前方は内削ぎ、後方は外削ぎになっている。
棟の中心には宝珠が置かれ、前方には四角い鰹木、後方には丸太の鰹木が置かれている。
この形は、密教や儒教、陰陽道、道教といった様々な宗教や思想を統合しようとした吉田神道の理想を形に表したといわれている。
毎月1日に開門され、拝観することができる。
所在地 | 京都府京都市左京区吉田神楽岡町30番地 |
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ホームページ | https://www.yoshidajinja.com/ |
祭神 | 健御賀豆智命・伊波比主命・天之子八根命・比売神 |
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本殿 | 一間社 春日造 柿葺 |
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祭神 | 大元宮:天神地祇八百萬神 東神明社:天照皇大神 西神明社:豊宇氣比売神 東西諸神社:式内神三千百三十二座 |
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大元宮 | 重要文化財 慶長6年(1601) |
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建築様式 | 入母屋造 茅葺 |