劔神社
つるぎじんじゃ
福井県丹生郡越前町織田113-1
織田氏発祥の地として知られている越前町織田町。
もともとは神社の北側にある座ケ岳に祀られていた素盞嗚尊を仲哀天皇の時代に、この地に祀ったのがはじまりと伝えられている。
平重盛や朝倉氏、織田氏、松平氏と武門の崇敬が篤い神社として知られており、特に織田信長は氏神として神領の寄進や保護をしたといわれている。
朱く塗られた大きな両部鳥居から続く参道には、天満宮や庚申宮、稲荷神社などの社殿が建てられ、社地の西側は深い社叢が広がっている。 参道の正面には大きな入母屋屋根の拝殿が建てられ、本殿を囲う瑞垣の横には摂社として織田神社が建てられている。
織田神社は室町時代の様式を残す一間社流造。
摂社の八幡宮として祀られている社殿で、正面と左右に縁があり脇障子が立てられているが彫刻は無い。
二重垂木や向拝の組物、蟇股の彫刻など優雅な雰囲気のある建築となっている。
本殿はもともと1164年に建てられたといわれている。
その後に焼失や修理を重ね、現在の社殿は1627年に再建されたものという。
入母屋の正面に千鳥破風があり、その破風も棟と同じ高さで作られている。
その千鳥破風の下には唐破風付きの向拝がある特徴的な屋根の社殿で、織田造と呼ばれている。
目立った彫刻や彩色の見られる社殿ではないが、この屋根形式が優雅な雰囲気のある建築となっている。
所在地 | 福井県丹生郡越前町織田113-1 |
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ホームページ | http://tutuji.com/tsurugi/ |
祭神 | 素盞嗚尊・気比大神・忍熊王 |
本殿 | 県指定文化財 寛永4年(1627) |
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建築様式 | 桁行3間 梁間3間 織田造 |
祭神 | 保食大神・仲哀天皇・応神天皇 |
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社殿 | 県指定文化財 室町時代 |
建築様式 | 一間社 流造 檜皮葺 |