須佐神社
すさじんじゃ
島根県出雲市佐田町須佐 730
古来から伝えられる
須佐之男の本宮
古来から須佐之男命の本宮とされてきた島根県の須佐神社。
出雲国風土記では、須佐之男命がこの地を開拓した際に「この国は良い国だから、自分の名前は岩木ではなく土地につけよう」と良い、「須佐」と名を付けて御魂を鎮めたという記述があるという。
もともとは、社地の北側にある宮尾山に建っていたといわれており、中世には現在地に移っていたとされている。
須佐神社の歴史の中では、何度か社名が変わっており、奈良時代には須佐社、平安時代には須佐神社、室町時代には十三所大明神、天文の時代には大宮大明神、近世では須佐大宮あるいは出雲大宮、明治4年に現在の須佐神社となった。
鳥居は石造の明神鳥居で、参道に建つ随神門には豊磐間戸神と櫛磐間戸神が祀られている。
それぞれ、門の中に随神として祀られているが、右手には銀色の狛犬、左手には金色の狛犬が鎮座しているのが印象的。
銅板葺きの切妻造で、規模は大きくない。
拝殿は太い注連縄が掲げられた入母屋造。
拝殿の右手前方には神楽殿。
大型の本殿は背後に建てられている。
床の下に建つ束柱は、外陣の各面を4本ずつ、内陣には周囲を廻す柱が3本に加え、中心を支える2本の柱が建つ。
社殿を見上げた時に高く掲げられる屋根の迫力と同様に、大型の社殿を支えるための太い柱は力強く迫力を感じさせる。
境内社の中でも三穂津比売命と事代主命を祀る三穂社の建築様式は珍しく、切妻造妻入りの社殿を二つ並べた3間社となっている。
左右の扉の上に切妻の棟が置かれているため、中心の扉の上部には棟が無く、谷になっている。
向って左手の棟の千木は男神を表す外削ぎ、右手の千木は女神を表す内削ぎとなっている。
須佐神社には古来から伝えられる七不思議があり、社地や周辺のいたるところに逸話が残されている。
神楽殿の横に湧きだす塩ノ井は、水の湧き出しに間渇があり、海に続いているために満ち引きに関係があると言われている。
他、神馬や相生の松、陰無桜、落葉の槙、星滑、雨壷が伝えられている。
所在地 | 島根県出雲市佐田町須佐 730 |
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ホームページ | http://www.susa-jinja.jp |
祭神 | 須佐之男命・稲田比売命・足摩槌命・手摩槌命 |
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本殿 | 県指定重要文化財 天文23年(1554) |
建築様式 | 方二間 大社造 桧皮葺 |