鹽竈神社
しおがまじんじゃ
宮城県塩竈市一森山1番1号
宮城県塩竃市に建つ陸奥国一宮。
全国にある塩釜神社の総本社で、別宮に塩土老翁神を祀り、左宮に武甕槌神、右宮に経津主神を祀っている。
創建は、武甕槌神、経津主神が東北平定の際に先導をした塩土老翁神が、この地に製塩を伝えたところからとされている。
平安時代には奥州藤原氏から、江戸時代には仙台藩からも厚く崇敬されていたという。
明治時代には社地に志波彦神社が遷座し、現在でも大きな鳥居と社殿が建っている。
東側からの参道には、石造の明神鳥居が建ち、長い石段ではなく社叢に囲まれた石畳が続く。
社地への入口の唐門は切妻造りの四脚門。
周囲の瑞垣と同様に赤く塗られ、屋根は銅板葺き。
木鼻や蟇股などに彩色が施されている。
瑞垣に囲まれた社殿は、右宮と左宮の拝殿、別宮の拝殿が建っている。
どちらも入母屋平入りの建物で、木部を赤く塗り、木鼻には大きな獏や獅子の大きな彫刻が取り付けられている。
それぞれの柱間の蟇股には彫刻と彩色が施されている。
社殿の隣に建つ境内社の志波彦神社は、鹽竈神社の東側に位置し、入口には朱色の大きな明神鳥居が建っている。
瑞垣に囲まれた入口には神門が建ち、正面には鹽竈神社と同じ様式の拝殿が建っている。
明治に現在の位置に遷された、昭和9年に改築工事が行われ、極彩色の彫刻や彩色などの鮮やかな社殿となり、塩竃市の文化財に指定されている。
所在地 | 宮城県塩竈市一森山1番1号 |
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ホームページ | http://www.shiogamajinja.jp |
祭神 | 塩土老翁神・武甕槌命・経津主神 |
重要文化財 | 左宮本殿 左宮幣殿 右宮本殿 右宮幣殿 左右宮廻廊 左右宮瑞垣 左右宮拝殿 別宮本殿 別宮幣殿 別宮廻廊 別宮瑞垣 別宮 門及び廻廊 |
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随身門 | 重要文化財 元禄17年(1704) |
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建築様式 | 三間一戸楼門 入母屋造 銅板葺 |