岩上神社
いわがみじんじゃ
兵庫県淡路市一宮町柳沢乙614
岩上神社は1541年に奈良の石上神宮から勧請された。
神社の上にはいくつもの巨岩が並ぶ。
中でも神籠石と呼ばれる高さ12メートルほどの巨岩は、卵にも似た形をしており、神社が造られる以前から信仰の対象になっていたという。
神社のすぐ近くには岩上寺という寺院と観音堂が建ち、そこから社地への石段が続く。
拝殿は大きな寄棟屋根が掛けられた平入りの建築。
前面と側面には壁が無く、開け放しになっている。
扁額には「岩上大明神の文字」。
社殿左手には、神籠石まで続く石段が設けられている。
拝殿の背後に建てられた本殿は1541年に奈良県の龍田神社から移築されたものと伝えられている。
2003年に解体修理が行われ、鮮やかな極彩色が見られる。
一間社の隅木入り春日造で、棟には千木と3本の鰹木。
四手先詰組の組み物が目を惹く。
斗栱には「阿・呍」の象鼻が設けられている。
前面と側面の三方向に縁が回されており、脇障子が左右に立てられている。
壁には大きく松が描かれて強い印象がある。
背面の妻飾りにある大瓶束の形に室町時代の技法が見られるという。
全体的に色彩の鮮やかさが目につく社殿となっている。
所在地 | 兵庫県淡路市一宮町柳沢乙614 |
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祭神 | 布都魂神 |
本殿 | 県指定重要文化財 天文10年(1541) |
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建築様式 | 一間社 隅木入春日造 柿葺 |