波上宮
なみのうえぐう
沖縄県那覇市若狭1-25-11
琉球国の総鎮守として那覇市に建っている波上宮。
琉球八社として地元の人々からは「ナンミンさん」と呼ばれ、琉球国の新一宮として認定されている。
神社が作られた年代は分かっていないが、その昔、ニライカナイと呼ばれる「海神の国」の神々への祈りを行った場所が、波上宮の崖の端だという。
神社の入り口に建つ鳥居は、黒く塗られた大型の明神鳥居。
第2次世界大戦で戦災を受け、鳥居を残して焼失してしまい、1953年に本殿が再建、1961年には拝殿が作られた。
一の鳥居は、1990年に改築されたもので、この鳥居をくぐると、石段の参道が続く。
社地内で目につく建物は、琉球風の赤い瓦に、白い漆喰を使用している。
この屋根を作り上げる職人を「屋根左官」、沖縄の方言では「むちぜーく」などと呼ぶという。
拝殿の横に建つ摂社、浮島神社仮宮や、世持神社仮宮、本殿以外はこの琉球風の建物となっており、拝殿の両脇にたたずむシーサーや、屋根の上に置かれたシーサーなど、沖縄らしさが一目で伝わるような社殿が並ぶ。
崖の上に建つ本殿。
1803年の大破以前は3つの建物に、阿弥陀如来・薬師如来・千手観音が安置されていたという。
もともと琉球国が日本になっていく経緯や、戦争の歴史等、他の一宮とは違う複雑な歴史を持つ神社となっている。
所在地 | 沖縄県那覇市若狭1-25-11 |
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祭神 | 伊弉冊尊・速玉男尊・事解男尊 |