中山神社
なかやまじんじゃ
岡山県津山市一宮695
美作国一宮。
「なかやま」という社名は、以前は「ちゅうざん」や「ちゅうぜん」と呼ばれていたという。
神社の南側から続く参道の入り口には、大きな石造鳥居が建っている。
この鳥居は中山鳥居と呼ばれ、明神鳥居のように反りのある笠木に、柱を貫通しない貫が通っている。
参道の先に建てられている神門は、津島市の文化財に指定。
もともとは津山城の二ノ丸に設けられていた門で、明治になり廃城になった後に中山神社へ移された。
切妻の屋根を支える2本の柱の後ろに、控え柱の建つ薬医門で屋根は桧皮葺き。
装飾や彫刻が少なく、軒が高くなっている点など、城門として使われていた名残が見られる。
社殿は瑞垣に囲まれ、切妻の門が入口に建っている。
拝殿は入母屋造平入りの建物で、特に目立った彫刻や、装飾の見られない質素な造りになっている。
向排の下に大きな注連縄が掲げられており、本殿は拝殿の後ろで控えている。
本殿は入母屋方三間の典型的な中山造。
中山造は美作国で見られる独特の様式で、二宮の高野神社や美作総社の本殿で同様の本殿が見られる。
建築は1559年、尼子氏によって建てられた。
特長としては入母屋造の妻入りで向唐破風の向拝が付けられている。
中山神社にはかつて112社の摂社があったと言われているが、現在では5社のみ残っている。
拝殿の左側に建てられている惣神殿は、焼失した摂社の神々を祀ったものとされている。
さらに奥には、国司神社や階段上には御崎神社、最奥には猿神社が建っている。
所在地 | 岡山県津山市一宮695 |
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ホームページ | なし |
祭神 | 鏡作神・天糠戸神・石凝姥神 |
本殿 | 国指定重要文化財 永禄2年(1559) |
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建築様式 | 中山造 方3間 桧皮葺 |
神門 | 市指定重要文化財 明治7年(1874) |
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建築様式 | 薬医門 切妻造 桧皮葺 |