妙義神社
みょうぎじんじゃ
群馬県富岡市妙義町妙義6番地
長野県と群馬県の境に近い富岡市妙義町、上毛三山のひとつに数えられる妙義山の東側に鎮座している。
山岳信仰である妙義山信仰の中心となっている神社で、古い時代には波己曽神社と呼ばれていたという。
537年の創建と伝えられており、もともとは社殿は無く、現在の本殿の北側にある影向岩を依り代として祀っていたと考えられている。
神仏習合が進んでからは、大日如来を祀り、江戸時代には寛永寺の座主、輪王子宮の隠居所になり、社殿の修復や寄進が多くされたという。
妙義山へと続く参道の急な坂を登っていくと、石段の先に大きな八脚門が見える。
高さ11m余りにもなり、極彩色に塗られたこの総門は3間1戸の切妻造で、江戸時代までは別当寺の仁王門に使われており、額には「高野院」と書かれている。
社地の右手側には群馬県の文化財に指定されている波己曽社殿がある。
鮮やかな彩色のこの社殿は、もともと本殿として使われていた建物で、2007年の土砂崩れ災害で、現在の本殿が破損してからは仮殿としても使用されている。
権現造、入母屋屋根を持つこの社殿は、平入りの正面に千鳥破風があり、外削ぎの千木が棟に付けられている。
この社殿に付属する形で弊殿、本殿が接続している。
拝殿から続く軒下の彩色は非常に鮮やかで、壁や柱に使用されている朱色とともに、社殿を彩っている。
本殿の側面には縁が廻され、脇障子が左右に設けられているが、背後には縁は無く、脇障子にも目立った彫刻は使われていない。
本殿は現在では立ち入り禁止になっているため、その様子を伺うことはできないが、拝殿や弊殿、唐門や透かし塀など重要文化財としての指定された社殿になっている。
波己曽社殿の奥には旧宮様御殿が置かれており、神仏習合時代の雰囲気が残っている。
所在地 | 群馬県富岡市妙義町妙義6番地 |
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ホームページ | ナシ |
祭神 | 日本武尊・豊受大神・菅原道真公・権大納言長親卿 |
本殿 | 国指定重要文化財 宝暦6年(1756) |
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建築様式 | 桁行3間 梁間2間 入母屋造 |
弊殿 | 国指定重要文化財 宝暦6年(1756) |
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建築様式 | 桁行3間 梁間1間 両下造 |
拝殿 | 国指定重要文化財 宝暦6年(1756) |
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建築様式 | 桁行3間 梁間2間 入母屋造 |
唐門 | 国指定重要文化財 宝暦6年(1756) |
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建築様式 | 桁行1間 梁間1間 平唐門 銅瓦葺 |
総門 | 国指定重要文化財 明暦2年(1656) |
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建築様式 | 桁行3間梁間2間 権現造 |
妙義神社波己曽社殿 | 群馬県指定重要文化財 明暦2年(1656) |
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建築様式 | 桁行3間梁間2間 権現造 |