三嶋大社
みしまたいしゃ
静岡県三島市大宮町2-1-5
参道正面に建つ総門から社殿が建ち並ぶ。
三嶋大社は伊豆国一宮と総社も兼ねていたといわれ、源頼朝からの崇敬も厚かったそうだ。
もともとは三宅島にあったものが下田、大仁町と遷宮を繰り返し、現在地に置かれたという伝承があるという。
現在の三嶋大社は、平安時代の中頃に国府の近くに新宮として分祀されたものとされている。
中世からは武家や庶民からの信仰を集め、暦として発行した「三島暦」は全国に知られたそうだ。
社殿が並ぶ社地の入り口に立つ神門は1867年の建立。
両脇から塀が続き、舞殿などの社殿が正面に建っている。
神門の右手に見る芸能殿は、反りのついた大きな切り妻屋根。
1868年に建立された旧総門で、1930年に現在の総門が完成したため、一部改造され、現在のようになっている。
拝殿の前に建つ舞殿は、古くは祓殿と呼ばれ、神楽や祈祷を行っていたという。
現在でも田打ち神事などの神事や結婚式などを行っている。
現在の舞殿は1866年の建築。
欄間と壁に中国の物語を模した彫刻が巡らされている。
1930年の伊豆地震の際に一部改修された。
本殿は、幣殿・拝殿とを合わせた複合社殿。
形式は三間社の流造で、平入り入母屋造の拝殿と繋がり、接合部分を弊殿としている。
高さが16mもあり、東海地方の古建築としては最大の規模を誇っている。
本殿の屋根には千木と5本の鰹木、拝殿とともに欄間に多くの彫刻が施されている。
1854年の東海地震のあと、1866年に再建、小沢半兵衛・小沢希道親子、後藤芳冶良などによって彫刻が施され、社殿は国指定の重要文化財になっている。
所在地 | 静岡県三島市大宮町2-1-5 |
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ホームページ | http://www.mishimataisha.or.jp/ |
祭神 | 大山祇命・積羽八重事代主神 |
本殿 | 国指定重要文化財 慶応2年(1866) |
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建築様式 | 三間社 流造 瓦葺 |
拝殿・弊殿 | 国指定重要文化財 慶応2年(1866) |
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建築様式 | 入母屋造 流造 瓦葺 |
舞殿 | 国指定重要文化財 慶応2年(1866) |
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建築様式 | 入母屋造 瓦葺 |
神門 | 慶応3年(1867) |
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建築様式 | 薬居門 瓦葺 |