気比神宮
けひじんぐう
福井県敦賀市曙町11-68
これは気比の大鳥居として以前は国宝にも指定されていた全高11mほどの木造のもので、西暦810年に東側の参道に建てられたという。
その後、何度か災害などで倒壊をしているが、1645年に西門に建てられたものが現在のもの。
新潟県佐渡島の鳥居ヶ原から伐採された木材で作られたそうだ。
現在では重要文化財に指定されている。
朱色の大鳥居を潜ると、50mほどの参道が続く。
参道の横に植わっている木の枝が参道を覆いハトが脇を歩く。
参道の先には、左手に二の鳥居が建ち、明るく開けた敷地が広がる。
右手には松尾芭蕉の銅像が建ち、梅の木、池、天然記念物に指定されているユーカリの木。
前日に降っただろう雪がうっすらと広がっていた。
二の鳥居の奥には、塀に囲まれた社殿が建っている。
玉砂利の中央に石畳が通り、正面の左手にはいくつもの境内社、右手には菊の紋がついた門が開いていた。
社殿は柱を朱色、壁を真っ白に塗った華やかなものだった。
切妻の屋根がカスケード状に横に広がった形で、拝殿の奥には床の高い本殿が見えた。
裏に回ってみると、千木と鰹木の乗った覆屋があった。
長野県内で見られる神明宮は、鰹木と千木の付いた社殿は神明鳥居で社地が始まる。
神明宮や神宮のような神社は、全て水平な島木を2本持つ神明鳥居であると思っていた。
ところが、この気比神宮については入り口の大鳥居は4つの支柱を持ち、笠木や島木を持つ明神鳥居。
鳥居と社殿、社名から新鮮さを感じた。
本殿、拝殿の横に続く境内社はおよそ10個ほど。
最奥には、伊勢の神宮のように内宮と外宮が設けられ、上屋がかけられている。
祭神 | 伊奢沙別命 |
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所在地 | 福井県敦賀市曙町11-68 |
ホームページ | http://kehijingu.jp/ |