彌彦神社
いやひこじんじゃ
新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2898
新潟県に3つある越後国一宮のうちのひとつ、西蒲原郡弥彦村に建つ彌彦神社は、神域としている弥彦山の麓に建つ。
その地名から「やひこじんじゃ」と呼ばれることが多いが、正式には「いやひこじんじゃ」という。
祭神は越後国の開拓の祖神とされる伊夜彦神。
この祭神は天香山命という名で呼ばれ、越後での地元民に漁労や製塩、稲作、養蚕などを伝えたとされているところから、越後国を造った神として弥彦山に祀られ、「伊夜比古神」と呼ばれたという。
北陸道三条ICから弥彦方面へ進み、弥彦村へ入ると、すぐに赤く大きな鳥居が道をまたいでいる。
参拝者にとって彌彦神社の象徴的な大鳥居は高さは30mもあり、昭和57年に建てられたそうだ。
背後の弥彦村を控え、拝殿と本殿が建っている。
本殿は大きな拝殿と回廊に囲まれ、その屋根のみのぞき見ることができる。
建物は、1912年(明治45)の火災で焼失してしまい、1916年(大正5)に境内に場所を移して再建されたもの。
拝殿や本殿が建つ社殿の左手の、万葉道は弥彦山の登山道へと続き、山頂には御神廟と呼ばれる奥社があるという。
参道を登る右手には、社叢の奥にいくつもの境内社が見られる。
9つもの小型の社殿が並び、そのほとんどは一間社の流造。
最も右側に建つ十柱神社は、大己貴神をはじめとした国土安全の神を10柱も祭った社殿で、重要文化財に指定されている。
入母屋造のひときわ大きな建物で、桁行き2間半、梁間3間。
元禄7年に長岡藩主の牧野氏によって建てられた。
その1段低い所には、舞殿と楽舎が建てられている。
白壁で装飾のない素木造りの簡素なものだが、深い緑に囲まれた社叢の中で存在感を感じさせている。
所在地 | 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2898 |
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祭神 | 天香山命(伊夜彦神) |
重要文化財 | 十柱神社 |
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建築様式 | 入母屋造 茅葺 間口2間半奥行3間 |