石上神宮
いそのかみじんぐう
奈良県天理市布留町384
物部氏ゆかりの
日本最古の神社
奈良県の南北に走る「山の辺の道」
飛鳥から奈良へと続く日本最古の道といわれる中間地点に石上神宮は建っている。
三輪山を御神体として祀る大和国一宮の大神神社と同じように、日本最古の神社として知られており、飛鳥時代に名を馳せた豪族、物部氏の総氏神としても知られている。
国宝に指定されている拝殿は、1081年、永保元年に白河天皇が鎮魂祭のために、宮中にあった神嘉殿を石上神宮へ移建せられたものと伝えられており、現在では鎌倉時代前期の建築とされている。
神社の拝殿としては現存する最古のものとされている。
もともと石上神宮では本殿を持たない神社で、拝殿の背後は禁足地となっていた。
明治時代に発掘がおこなわれ、素鐶頭太刀という1本の剣が見つかった。
禁足地には、主祭神の神剣「布都御魂」が置かれていると伝えられていたため、この発掘を期に、大正2年に本殿が建てられた。
この場所は現在でも禁足地として瑞垣で囲われている。
楼門の奥にある拝殿とは参道を挟んだ反対側に摂社として祀られている出雲建雄神社。
南側を向いている石上神宮に対して、出雲建雄神社は西側を向いている。
拝殿は建物を二つに分け、中心を通り抜けられるようになっている割拝殿という建築様式。
こちらも国宝に指定されている建築で、他ではあまり見られない珍しい様式となっている。
所在地 | 奈良県天理市布留町384 |
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ホームページ | http://www.isonokami.jp/ |
祭神 | 布都御魂神・布留御魂神・布都斯御魂神・宇摩志麻治命・五十瓊敷命・白河天皇・市川臣 |
楼門 | 重要文化財 文保2年(1318) |
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建築様式 | 桁行2間2尺梁間1間5尺 入母屋造 檜皮葺 |
拝殿 | 国宝 鎌倉時代前期 |
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建築様式 | 入母屋造 檜皮葺き |
出雲建雄神社拝殿 | 国宝 正安2年(1300) |
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建築様式 | 割拝殿 切妻造 |