御香宮神社
ごこうのみやじんじゃ
京都府京都市伏見区御香宮門前町
「ごこうのみや」や「ごこうぐう」と呼ばれる京都市伏見の産土神。
もともとは「御諸神社」としていたが、800年代になり社地から湧き出ていた水で病が治ったそうで、清和天皇の時代に現在の社名を賜ったといわれている。
この湧き出た水は御香水と呼ばれ名水百選にも選ばれている。
安土桃山時代には、豊臣秀吉が伏見城の鬼門の守護として場内に移し、家康の時代になってからは本殿が造営され、元の位置に戻された。
また、鳥羽伏見の戦いでは薩摩軍の本営が置かれた場所でもあった。
社地の南側の入口には、木造の大きな表門が建てられている。
切妻造りで、正面の4つの柱間には蟇股と彫刻が取り付けられている。
門から真っ直ぐに伸びる参道には石造の明神鳥居、参道の途中には境内社として天満宮などが祀られている。
拝殿は入母屋造りの割拝殿で、梁や組物など鮮やかな彩色と彫刻が施されている。
四角い柱の木部と、白壁、彩色が鮮やかさがとても印象深い社殿で、扉はすべて格子戸、割拝殿と本殿との間は釣屋で繋がっている。
拝殿の手前には神楽殿があり、舞台の壁には松が描かれている。
彩色が施された瑞垣に囲まれている本殿は、五間社流造。
1990年の修理で極彩色が復元された鮮やかな社殿で、屋根は柿葺。
左右背後に縁を廻し、脇障子が立てられている。
妻側の金物には葵の紋が刻まれており、青く塗られた梁には太閤桐が描かれている。
所在地 | 京都府京都市伏見区御香宮門前町 |
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ホームページ | http://www.kyoto.zaq.ne.jp/gokounomiya/index.htm |
祭神 | 神功皇后 |
本殿 | 重要文化財 慶長7年(1602) |
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建築様式 | 五間社 流造 柿葺 |
拝殿 | 京都府指定文化財 嘉永2年(1625) |
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建築様式 | 入母屋造 瓦葺 |