伏見稲荷大社
ふしみいなりたいしゃ
京都府京都市伏見区深草藪之内町68
京都市伏見の稲荷山全体を神域としている稲荷神社の総本社。
国内有数の参拝者が集まる神社で、続々と立ち並ぶ鳥居で知られている。
西暦700年代に稲荷山の3つの嶺に神を祀ったことが始まりとされており、応仁の乱後には神仏習合として愛染寺が建立されたが、明治以降の神仏習合で仏像や仏殿は無くなっていったという。
社地への入口に建てられた大きな鳥居を過ぎると、正面には色彩の鮮やかな楼門が建っている。
木部は朱色に塗られ、白壁が映える門となっている。
背後には神楽殿が置かれ、その先には内拝殿が建っている。
切妻造の内拝殿の唐破風には鮮やかな色彩と彫刻が取り付けられており、その背後には国指定の重要文化財に指定された本殿が建っている。
本殿は応仁の乱で焼失した後、1494年に再建されたもの。
他の社殿と同じように木部を朱色に塗り、周囲に縁を廻し、脇障子が立てられている。
窓の格子が緑に塗られ鮮やかさが増し、金色の金物が取り付けられている。
本殿の脇に置かれた奥宮は本殿と同じ年代に建てられたもの。
社地はさらに奥に続き、参道には大小様々なサイズの鳥居が建ち並ぶ。
伏見稲荷大社では、願を掛ける際に鳥居を奉納され、参道を囲むような大きな物から、社殿の前などに置いて願いを捧げるものまで様々な種類が置かれている。
稲荷山まで続く鳥居は、約1万基と言われており、特に千本鳥居と呼ばれる参道に狭い間隔で立てられた鳥居は見応えがあり、伏見稲荷大社の象徴的な景色となっている。
所在地 | 京都府京都市伏見区深草藪之内町68 |
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ホームページ | http://inari.jp |
祭神 | 宇迦之御魂大神・佐田彦大神・大宮能売大神・田中大神・四大神 |
本殿 | 国指定重要文化財 明応3年(1494) | 建築様式 | 五間社 流造 檜皮葺 |
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