宇賀神社
うがじんじゃ
上水内郡信濃町野尻湖字琵琶島246
長野県で2番目の面積を誇る野尻湖の琵琶島(弁天島)に建つ宇賀神社。
野尻湖は長野県と新潟県の県境に位置する信濃町の湖で、別名、芙蓉湖ともいう。
琵琶島は、その湖の北西側に浮かび、形が楽器の琵琶に似ているところからそう呼ばれているそうだ。
戦国時代、武田氏と争った上杉謙信の崇敬も厚かったそうで、上杉家の重臣、宇佐美氏がこの地の城主として納めていた。
1564年、上杉家内で謀反の疑いのあった長尾政景を宇佐美定行が野尻湖の舟遊びに招き、ともに溺死したという話が残っている。
宇賀神社へ行くには、琵琶島へ渡る必要がある。
野尻湖は、たくさんの観光客が訪れる別荘地にあるので、観光遊覧船や手漕ぎボートなど、さまざまな方法で楽しみながら渡ることができる。
宇賀神社のちょうど正面に当たる大きな朱色の鳥居の前には、桟橋があり、ボートで訪れた場合には、そこに停めることができる。
鳥居をくぐると、琵琶島全体を覆う社叢が広がり、石段が続く。
目の前に見える朱色の鳥居を目指し、石段を登り、島の中ほどまで続く参道を歩く。
左手には、境内社の金毘羅社が建ち、両側には灯篭。
100mほど歩いたところに、拝殿が建っている。
本殿は、本殿裏側の覆屋の中にしまわれているため、外から見ることはできない。
建築様式は一般的に多くみられる一間社の流造。
江戸時代初期の建立だそうだ。
拝殿の左側の建物内には、担ぎ棒が外された神輿が置かれている。
とても細やかな組物が使われている神輿で、鬱蒼とした中に、とても静かで落ち着きのある雰囲気を感じさせる。
所在地 | 上水内郡信濃町野尻湖字琵琶島246 |
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ホームページ | なし |
祭神 | 倉稲魂命・市岐島姫命 |
本殿 | 寛文5五年(1665)伝承 |
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建築様式 | 一間社 流造 板葺 |