朝日社
あさひしゃ
長野市鬼無里土倉16566-ロ
日本三文殊といわれる長野市鬼無里の土倉文殊堂。
奥裾花へと続く山間の中、木々に囲まれて文殊堂はある。
ここに祀られているのは、弘法大師作の大聖智慧文殊菩薩で木曾義仲の守護仏と伝えられている。
義仲が北陸へ進出していく最中、この地に守護物を預けたまま戦中で没したため、義仲次男の力寿丸が本尊を安置する堂を建てたのが始まりという。
裾花の奥へと続く道を見下ろすような高台に建てられている文殊堂は、大正12年に増改築されたもので、間口は2間、奥行きが3軒半と、奥に深い入母屋造となっている。
内部は外陣と内陣に分けられ、内陣には須弥壇が設けられており、小規模な見世棚造の社殿が2つ置かれている。
もともとは天思兼命を祀っていたが、現在では祭神は加茂神社に合祀されたため、この建物だけが残っている。
朝日社は、文殊堂の手前右手の少し高いところに建てられている。
石段の先に見える入母屋造りの社殿で、ところどころに荒廃している。
虹梁の絵様から部材は幕末のものと見られているが、内陣と外陣の境にある柱や、虹梁、台座など各所は江戸時代初期、17世紀後半の様式となっている。
仏堂のような形式の社殿のため、文殊堂の前身建物の部材を使って作られたのではないかと考えられている。
所在地 | 長野市鬼無里土倉16566-ロ |
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祭神 | 木曾義仲 |
本殿 | 市指定文化財 江戸時代初期 |
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建築様式 | 2間3間半 入母屋造 鉄板葺 |