上洗馬神社
かみせばじんじゃ
上田市真田町傍陽字上平2677
旧真田町、上洗馬あたりの産土神として祀られる上洗馬神社。
1394年、または1531年に諏訪神社から分霊し、祀ったといわれている。
明治時代に現在の社名に改称し、明治42年に付近の3社を合祀した。
また戸隠信仰があったことがあり、干ばつの時には戸隠神社からの御水を神前に捧げたという。
ゆるい傾斜値に建てられた社殿は、車道から見上げるように石造の鳥居が建てられ参道が続く。
真っ赤な切妻屋根がかけられた拝殿。
その背後の一段高くなったところに本殿が収められた覆屋が設けられている。
覆屋の中に建つ本殿は一間社流造。
間口が90センチほどの規模で、屋根は柿葺で千鳥破風と唐破風が付けられている。
全体に細かな彫刻で飾られた社殿で、幕末の彫刻過多の時代に作られた様式が見られる。
両側の壁には鶴に乗る費長房仙人、亀に乗る蘆敖仙人、背後の壁には紅葉と鹿と老人、脇障子に蝦蟇仙人、鉄拐仙人が刻まれている。
扉の脇羽目には鯉の滝登りの彫刻があり、仙人や水が題材になったものが見られる。
柱の表面に縦に並べた溝(胡麻殻決り)をしたり、縁を側面だけではなく背面まで廻す所などが特徴的で、上州系の大工が手掛けたものと考えられている。
所在地 | 上田市真田町傍陽字上平2677 |
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祭神 | 大己貴命・天照皇大神・秋葉大神・大山祇命 |
本殿 | 幕末期 |
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建築様式 | 一間社 流造 柿葺 |