新海神社
しんがいじんじゃ
南佐久郡南相木村日向
南相木村でも西側に位置する日向地区の集落を見下ろすように、傾斜に建つ新海神社。
開けた社地の入り口には「新海三社神社」と額の掲げられた両部鳥居が建てられている。
佐久市の新海三社神社を本社とする南相木村の旧村社で、明確な記載は見られないが、祭神は興波岐命だと思われる。
社殿は鳥居が建てられた広い社地から3mほど高い場所に建てられている。
覆屋を兼ねた重厚な屋根の拝殿と、その内部に1811年建築の本殿。
拝殿の側面前部は壁があるが、覆屋部分になっている部分は壁がなく、柱と貫が通されただけになっている。
本殿は、全体的に彫刻がなされ彩色も施された装飾的な造りになっている。
二手先の組物の尾垂木を竜の彫刻としているほか、枇杷板や二段の支輪、妻羽目板にも全て彫刻が付けられ、両側面の胴羽目板にも松に鷹等の彫刻が付けられている。
また海老虹梁も丸彫の竜の彫刻であり、脇障子上の欄間には竹が彫られている。
柱などの軸部材は欅の素木となっているが、彫刻は極彩色。
彫刻の手法は大隅流に近いとされており、南佐久地方の江戸時代後期の装飾の多い社殿の中では力の入ったものと見られている。
所在地 | 南佐久郡南相木村日向 |
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ホームページ | ナシ |
本殿 | 文化8年(1811)社伝 |
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建築様式 | 三間社 流造 柿葺 |