諏訪神社
すわじんじゃ
南佐久郡北相木村宮の平
北相木村の諏訪神社は、1568年にこの場所に移されたと伝えられている。
もともとは村の南東にある御座山の山頂に建っていたそうだ。
神社の入り口には木造の両部鳥居が建てられており、広々とした社地から続く石段の先には、本殿とその左右に小さな社殿が祀られている。
社叢の緑に囲まれた本殿は二間社の流造。
正面の扉の右側には建御名方神を祀り、左側には浅間大明神として磐長姫命を祀っている。
本殿の右には神明社と春日社、左手には下諏訪社の小さな祠が建てられている。
その他、拝殿などの社殿は建っていない。
本殿は左右に縁を付けて前方には広い浜縁を設けている。
佐久市にある新海三社神社の中本社や西本社に似て、水引虹梁、妻の虹梁を大きく上に反らせている。
向拝の組物は三斗で、丸桁の下端には通肘木・拳鼻付三斗、頭貫の絵様木鼻に笹の葉を彫っている。
軸部は朱漆塗、木鼻や虹梁の渦は極彩色が施されており、扉の裏には鷲・鶴・菊の絵を極彩色で描いている。
全体や部分の形式に室町時代のものを受け継いだように見られている。
佐久地方では、この時期に多い作風の一例だとされている。
縁や虹梁の形式、脇障子の鉢木上に斗と肘木をつけている点には東信の地域色が著しく見られるそうだ。
所在地 | 南佐久郡北相木村宮の平 |
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ホームページ | ナシ |
祭神 | 建御名方神・磐長姫命 |
本殿 | 村指定文化財 永禄11年(1568)棟札 |
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大工 | 丸山宮内丞吉長 |
建築様式 | 二間社 流造 銅板葺 |