金峰山神社
きんぽうざんじんじゃ
南佐久郡川上村端下
川上村川端下の金峰山神社は、日本百名山になっている標高2,595mの金峰山を背後にして建っている。
金峰山は、もともとは金丸山と呼んでいたが、飛鳥時代に文武天皇の時代に奈良県の金峰山から蔵王権現を勧請し、本宮と里宮を祀ったことから改称したという。
金峰山山頂には高さ18mの五丈岩と呼ばれる大岩が立ち、山梨県にある金桜神社の奥宮が奉られている。
金峰山への登山道へと続く川端下の集落の近くに神社は建てられている。
鬱蒼とした林の中に静かに建っている社殿で、拝殿を兼ねた覆屋と2つの境内社を囲う覆屋が1棟。
一の鳥居と、社殿前に2つの鳥居が並んで建っている。
覆屋の中に建つ本殿は、小規模な隅木入春日造。
屋根は厚板2枚を重ね、目地板を置いている。
この付近の神社ではよく見られるように棟には面が取り付けられている。
軸部は朱塗・黒朱塗で、彫刻は極彩色である。
母屋は組物を出三斗で、中備は本蟇股、向拝は虹梁を大きく反らせて中央部を丸桁に接触させている。
また木鼻は大きな唐獅子と象の彫刻をつけるという派手な表現をしている。
所在地 | 南佐久郡川上村端下 |
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ホームページ | ナシ |
祭神 | 大己貴命・少彦名命・国常立尊・日本武尊・金山毘古命 |
本殿 | 宝永4年(1707)棟札 |
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建築様式 | 一間社 隅木入春日造 板葺 |