宮渕神社
みやぶちじんじゃ
小県郡青木村大字沓掛1271
青木村の中でも奥の方に位置する沓掛は上田市の西側にあたり、鹿教湯温泉に抜ける山間の途中にある。
周囲には旅館3件ほどあり、小さな温泉地となっている。
沓掛の温泉は、平安時代に国司の滋野親王が目をの病を患った際に入浴し完治したため、薬師堂を建て温泉守護神を祀ったことから開湯したという。
宮渕神社はこの付近の産土神として勧請され、健御名方命と相殿に菅原道真を祀る。
茶色に塗られた鳥居の上には、青木村の文化財に指定されている神楽殿が建てられている。
大きなこの神楽殿は、回り舞台が備えられたもので、棟札に書かれた大工棟梁の松沢七郎は当時17歳だったそうだ。
松沢七郎のほか、地元の工匠が建築に関わったといわれ、大型の建築材も地元のものだという。
拝殿と本殿は、神楽殿の建っているところより高い部分に作られている。
本殿の覆屋はかけられておらず、建築様式は珍しい二間社の流造となっている。
下魚や蟇股、妻面などに彫刻が施されているが、素木で全体的に装飾の少なめな建築になっている。
所在地 | 小県郡青木村大字沓掛1271 |
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ホームページ | なし |
祭神 | 健御名方命 |
神楽殿 | 文久3年(1863) |
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大工 | 松沢七郎 |
建築様式 | 舞台造 間口8間奥行5間 瓦葺 |
本殿 | 二間社 流造 銅板葺 |
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