日吉神社
ひよしじんじゃ
小県郡青木村殿戸神門
稀な建築様式を持つ
県内最大級の五間社
日吉神社は青木村殿戸の集落の中に建っている。
まっかな明神鳥居を構え、大きな杉の社叢の中に素木造の大型の社殿が構えられている。
社地の右手には神楽殿。
正面の石段を登ると、大型の流造が現れる。
日吉神社の本殿は、長野県内では非常に珍しい五間社の流造。
正面の桁行方向の寸法は8mを越え、梁間方向は4.3m程度である。
全体的に色による装飾の残っていない素木の部分が多く、高さのある屋根から流れ落ちるような屋根勾配は非常に美しい形を見せてくれる。
また、正面の扉が一つだけということにも気が付く。
通常、本殿というと、正面の柱間すべてに開き扉が設けられていることが多い。
青木村の日吉神社には、正面の柱間一間にのみ扉が設けられており、五間社という柱間を多く持つ社殿としては珍しい。
細部の建築様式などから、15世紀前期のころの建築と推定されており、長野県の県宝にも指定されている。
所在地 | 小県郡青木村殿戸神門 |
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ホームページ | なし |
祭神 | 大山祚命 |
本殿 | 県宝 室町時代後期 |
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建築様式 | 五間社 流造 桟瓦葺 一棟 |