床尾神社

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床尾神社

とこおじんじゃ

塩尻市宗賀2065

床尾神社-塩尻市

床尾神社は、日本三大遺跡のひとつ、平出遺跡の付近の集落の中に建っている。
深い杉の社叢に囲まれ、とても静かな中に社殿が建ち、石造の鳥居を潜り右手に神楽殿、左手に拝殿、本殿等を構えている。
床尾神社の神楽は市指定の文化財になっており、民族芸能をたどる上で貴重なものだそうだ。

床尾神社-塩尻市

床尾神社-塩尻市

床尾神社-塩尻市

本殿は拝殿の背後に建ち、その脇には、たくさんの祠が建てられている。
塀に囲まれ、入り口に門を構えている。
本殿は一間社の春日造。
銅板が葺かれているが、以前は柿葺きだったといわれている。
一見して他の神社との違いは、この社殿には脇障子が備えられていない。
周囲に縁を回し、脇障子を持たないのは、同じ塩尻市に建っている槻井和泉神社の本殿と同様だそうだ。

床尾神社-塩尻市

母屋の正面には格子戸を建てられているが、その内部にも扉が建てられているそうだ。
四隅には円柱が建てられ、蟇股の正面には鳳凰の彫刻が施されている。
妻飾りは虹梁大瓶束で笈形をつけ、軒は二軒繁垂木となっている。
向拝は面取り角柱を建て、木鼻には獏の彫刻が付けられ、組物は連三斗、中備は板蟇股で内部に梶の葉の浮き彫りとする。
海老虹梁上には牡丹の丸彫り彫刻の手挟みをつけている。

床尾神社-塩尻市

床尾神社-塩尻市

本殿の母屋頭貫を虹梁形とする手法は、塩尻市内では阿禮神社本殿、槻井泉神社本殿にも見られ、十八世紀中期に塩尻周辺で用いられた一つの手法と考えられている。

所在地塩尻市宗賀2065
ホームページなし
祭神建御名方命・事代主命
本殿宝暦年間
建築様式一間社 隅木入春日造 銅板葺
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