大宮熱田神社

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大宮熱田神社

おおみやあつたじんじゃ

松本市梓川4419

大宮熱田神社

旧梓川村に建つ水の守護神。
以前は本神山の山頂に建っていたそうで、その後に今の位置に遷座したと言われている。
松本平を眺める扇状地に建ち、果樹畑に囲まれた道路から眺める景色はとても広々と雄大である。
安曇野の西側を走るサラダ街道の50mほどの西側の道、集落の中に建ち、大きな鳥居が社地の入り口にある。
入り口に立つモミの木は長野県で最も大きいといわれ、天然記念物に指定されている。

大宮熱田神社

参道の正面には神楽殿。
風に社叢がこすれる音と、参道の脇に摂社と燈篭が並ぶ景色がとても賑やかで印象的だった。
摂社のうち、若宮八幡宮は国の重要文化財に指定され、室町時代の建築として知られている。
流見世棚造で、奥行き1800程度、横幅1200程度。
この建築様式では全国的に見て規模の大きなもので立派なものだという。

大宮熱田神社

社地の奥には大きな拝殿。
棟木に鰹木が並び、正面の下屋には千木が建てられている。
広い社地の一段高いところに建てられた社殿はとても迫力があって、その場で立ち止まってじっと眺めていた。
拝殿の中は広く、正面に鏡が納められて外の光を受けて反射して神秘的だった。

大宮熱田神社

本殿は拝殿の後ろに建つ一間社の流造。
母屋から庇までの丸柱が土台の上に立つ。
木鼻が多く採り入れられ、妻側の組物も出組にしており、向拝の柱の上にある桁を3本としているところなど、新しい傾向が見られるが、斗栱が出組のときは妻壁を一手先に出す通常の形式ではなく、向拝の組物も左右に二手広がるものまで進まず、彫刻は無く、室町時代中期から後期にかけてのものだと考えられる。

大宮熱田神社

社地の広さ、たくさんの摂社が並んだ様子、拝殿の存在感など、とても迫力のある神社だった。
中信地方の神社としては、とても見ごたえがある。
松本城などとは知名度も比べ物にならないが、文化財として見るのにはとても良い選択になる。

所在地松本市梓川4419
ホームページなし
祭神梓水大神・熱田大神・天照大神・八幡大神
本殿重要文化財
室町時代後期
建築様式一間社 流造 柿葺 一棟
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