熊野神社
くまのじんじゃ
木曽郡木曽町開田高原大字末川1274
木曽地域最大級の社殿
三間社の流唐破風造
塩尻から木曽を経由して岐阜中津川へ抜ける国道19号線。
熊野神社の経つ開田高原は、19号線を木曽福島付近から西へ、岐阜県高山市方面へ続く間にある。
山に囲まれた深い緑の高原で、蕎麦の畑が点々と見られる。
熊野神社は、木々に囲まれた高原の平地に建っており、杉などの社叢に囲まれているが、木漏れ陽の明るい社地になっている。
神社の周囲には、小型の木造の境内社が3つほど建っており、本殿に背を向けるように建っているのが、まるで本殿を守るかのようにも見える。
入口には、明神鳥居の前後に支柱を建てた両部鳥居。
右手に手水舎があり、鳥居をくぐると切妻の拝殿が建っている。
向拝下に設けられた龍や、蛙蟇などに彫刻が彫りこまれ、左右の脇障子には人物の彫刻。
特に目を惹いたのは、側面の下魚が他社で見られる菱型から変形したような形とは違っており、透かし彫りが取り付けられている。
正面各柱上に4体の獅子が並ぶ様子など、規模や装飾に迫力のある社殿となっている。
所在地 | 木曽郡木曽町開田高原大字末川1274 |
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ホームページ | なし |
本殿 | 村指定文化財 嘉永7年(1854) |
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大工 | 斉藤常吉 |
建築様式 | 三間社 流唐破風造 |