下生野五社宮
しもいくのごしゃぐう
東筑摩郡生坂村下生野平3048
国道19号線沿いの下生野地区に建つ五社宮。
その名の通り、本殿は五間社。
拝殿の背後に高く設けられた本殿は、長野県内にある神社の中でも珍しい建築様式。
両部鳥居が設けられた社地には、本殿、拝殿のほかに舞台があり、生坂村の神社では他にも舞台が設けられた神社が見られる。
正面に建てられている拝殿は諏訪の立川流で、石井佐兵衛の建築。
欄間に刻まれた波に亀の彫刻がダイナミックで目を惹く。
建物の規模は大きくなく、一般的に良く見られる程度だが、迫力のある彫刻は見ごたえがある。
本殿は流造となっているが、屋根には神明造のように千木あり鰹木が乗せられている。
江戸時代中期の特色のある社殿と見られており、水引虹梁や海老虹梁、肘木に設けられた丸みのある渦と若葉、柱上の木鼻などに特徴を表している。
同じ五間社では、青木村日吉神社があるが、こちらの方が小規模である点と、床下が高く設けられている点が異なる。
所在地 | 東筑摩郡生坂村下生野平3048 |
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ホームページ | ナシ |
本殿 | 村指定文化財 宝暦7年(1757) |
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建築様式 | 五間社 流造 銅板葺 |
拝殿 | 村指定文化財 嘉永6年(1853) |
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大工 | 石井佐兵衛 |
建築様式 | 桁行3間梁間2間 入母屋造 鉄板葺 |