若宮八幡宮
わかみやはちまんぐう
木曽郡上松町下瀬木
上松町の若宮八幡宮は、秋の例祭の前夜祭で行われる地歌舞伎・獅子狂言で知られている。
幕末に三河の神田徳七という人により伝えられたと言われており、立女方という最高位の俳優は全て獅子が演じる。
台本には18の演目があり、そのためか、拝殿は舞台を兼ねた造りになっている。
拝殿の中にある本殿は一間社流造柿葺で、棟札から正徳4年の建設だと言うことが分かる。
大工は田中儀兵衛・庄三郎。
この2名の大工は大桑村にある万治4年建築の重要文化財、定勝山門を建てた田中庄三郎の子孫で、本殿の木鼻・蟇股や木割などに、山門と類似した手法が見られる。
垂木は柱間四ヵ所の垂木二本ずつを抜いた吹寄垂木としている。
また、縁正面の束を省略し、縁葛だけの持ち出しで支えるといった点に凝った手法がみられる社殿となっている。
所在地 | 木曽郡上松町下瀬木 |
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本殿 | 正徳4年(1714)棟札 |
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大工 | 田中儀兵衛・田中庄三郎 |
建築様式 | 一間社 流造 柿葺 |