日御碕神社
ひのみさきじんじゃ
島根県出雲市大社町日御碕455
島根県出雲市に鎮座する日御碕神社。
天照大御神を祀る下の本社と神素盞嗚尊を祀る上の本社とが建つ。
日沈の宮や日沉の宮と呼ばれる下の本社は、約1000年前、伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対して「日の本の夜を守れ」との村上天皇の時代に勅命によって祀られた。
神の宮と呼ばれる上の本社は、約2500年前に安寧天皇の勅命によって祀られた。
現在では総称して日御碕神社・日御碕大神宮と呼ばれている。
社地に建っている神社は、そのほとんどが重要文化財に指定されており、朱色に塗られた木部と白壁が印象的。
入り口には石造の明神鳥居が建ち、参道を歩くと楼門と、それに付属する回廊が現れる。
窓の格子を緑に彩色し、柱や梁などの木部を朱色に、壁を白く塗り、彫刻は蟇股以外に彫刻は見られない。
楼門の背後には2棟の門客人社が建ち、同様の彩色が施されている。
岬に面した丘の傾斜地に建てられた日御碕神社は、神の宮が建つ段と、日沈の宮が建つ段の2段に分かれる。
下の段になる日沈の宮は、大型の権現造。
本殿の棟には3つの鰹木と千木を付け、極彩色の装飾は非常に見ごたえがある。
上の段に建つ神の宮は、日沈の宮に比べて規模の小さな権現造の社殿。
こちらも本殿の棟には鰹木と、先端の異なる千木を付け、極彩色が施されている。
どちらの社殿も徳川家光の時代に建立され、西日本の神社建築としては珍しい総権現造となっている。
所在地 | 島根県出雲市大社町日御碕455 |
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祭神 | (日沈の宮)天照大御神・(神の宮)神素盞嗚尊 |
日沈の宮(下の宮) | 重要文化財 寛永21(1644) 本殿(権現造) 幣殿・拝殿(合1棟) 廻廊 楼門 門客人社 |
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神の宮(上の宮) | 重要文化財 本殿(権現造) 幣殿・拝殿(合1棟) 宝庫 鳥居(2基) |