静岡浅間神社
しずおかせんげんじんじゃ
静岡県静岡市葵区宮ケ崎町102-1
豪華絢爛な社殿が目を惹く駿河国総社
静岡浅間神社は、神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の3社が集まった総称で、賎機山の麓に集まって建っている。
それぞれに違う祭神が祀られ、神部神社には大己貴命。
浅間神社には木之花咲耶姫命。
大歳御祖神社には大歳御祖命が祀られている。
神社の入り口は、西側に赤く大きな明神鳥居。
その正面に大歳御祖神社。
南側には石の鳥居が建ち、道路を挟んだ本格的な社地の入り口には重要文化財にも指定されている総門が建っている。
こちらがわの入り口から何よりも目を惹くのは、鮮やかな朱色に塗られ、繊細な彫刻が見られる社殿だ。
ひと際、豪華な社殿が並ぶ南側の入り口は、神部神社と浅間神社が建つ。
この2社に建つ楼門は、文化13年の建築。
全体を朱塗りにしており、水吞みの龍・虎の子渡しなどの彫刻が知られている。
そして静岡浅間神社で最も目を惹く大拝殿は神部神社と浅間神社の両方を兼ねる2階建ての木造建築。
文化2年から9年間かけて建てられ、高さは25メートルもあるという。
132畳分の広さがあるそうで、天井は10間の合天井になっているそうだ。
内部の室内には狩野栄信や寛信の天井絵が飾られている。
そのあまりに絢爛な社殿のために「東海の日光」と呼ばれている。
社地の西側に位置する大歳御祖神社は、神門、拝殿、唐門、本殿を社殿として建っている。
本殿は三間社流造で、静岡浅間神社内の、その他の神社に比べると割合、大人しい印象を受ける。
とはいえ極彩色の組物、彫刻が施されており、華やかな社殿となっている。
この三神社の他に4社の境内社が建っており、どれも華やかな色彩が見られる。
重要文化財に指定されている八千戈神社は、浅間神社と大歳御祖神社の間に建っており、本社の次に建てられたものだという。
立川流の彫刻が社殿の周囲の欄間に飾られている。
社地の東側に建てられている少彦名神社は、もともと神宮寺薬師社と呼ばれていたが、神仏分離の際に少彦名神社となったという。
社殿は入母屋造の銅板葺き。
周囲の欄間に飾られた彫刻は立川流のものとして知られており、ぐるりと囲むように彫られた十二支のうち、「子」「丑」は内部にあって普段は見られないそうだ。
所在地 | 静岡県静岡市葵区宮ケ崎町102-1 |
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ホームページ | http://www.shizuokasengen.net/ |
大拝殿 | 文化11年(1814) 国指定重要文化財 |
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大工 | 立川和四郎富昌 |
楼門 | 文化13年(1816) 国指定重要文化財 |
大工 | 立川和四郎富昌 |
舞殿 | 文化14年(1817) 国指定重要文化財 |
大工 | 立川和四郎富昌 |
祭神 | 木之花咲耶姫命 |
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本殿 | 文化元年(1804)国指定重要文化財 |
大工 | 立川和四郎富昌 |
建築様式 | 比翼三間社 流造 瓦葺き |
祭神 | 大己貴命・瓊々杵命・栲幡千々姫命・東照宮 |
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本殿 | 文化元年(1804) 国指定重要文化財 |
大工 | 立川和四郎富昌 |
建築様式 | 比翼三間社 流造 瓦葺 |
祭神 | 大歳御祖命 |
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本殿 | 文化7年(1810) 国指定重要文化財 |
大工 | 立川和四郎富昌 |
建築様式 | 三間社 流造 瓦葺 |
祭神 | 大山祇命、日本武尊 |
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本殿 | 文化5年(1808) 国指定重要文化財 |
大工 | 立川和四郎富昌 |
建築様式 | 三間社 流造 瓦葺 |
祭神 | 少彦名命、神部神社の元の末社十四社の神々 |
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本殿 | 国指定重要文化財 |
大工 | 立川和四郎富昌 |
建築様式 | 入母屋造 銅瓦葺 |
祭神 | 少彦名命、神部神社の元の末社十四社の神々 |
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本殿 | 国指定重要文化財 |
大工 | 立川和四郎富昌 |
建築様式 | 入母屋造 銅瓦葺 |
神部神社浅間神社 | 中門 透塀 回廊 総門 神厩舎 宝蔵 |
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大歳御祖神社 | 中門 透塀 |
境内社麓山神社 | 中門 透塀 拝殿 |
境内社八千戈神社 | 中門 透塀 |